「あれ?外壁に細いヒビが入ってる…これって自分で直せるのかな?でも、もし悪化させたらどうしよう…」
大切なお住まいの外壁にひび割れを見つけると、誰でも不安になりますよね。小さなひび割れでも放置しておくと、雨水の侵入を許し、建物の寿命を縮める原因になりかねません。
そこで今回は、外壁のひび割れを見つけた際に、DIYで補修できるのか、それともプロに頼むべきなのか、その判断基準とそれぞれの費用について詳しく解説します。

気になる外壁のひび割れ、自分で直せる?
外壁のひび割れには、様々な種類と原因があります。DIYでの補修が比較的簡単なケースもあれば、専門的な知識や技術が必要なケースも。
ご自身の家のひび割れがどちらに当てはまるのかを見極めることが、適切な補修方法を選ぶための第一歩です。
DIYでの補修が比較的可能なひび割れ
- ヘアークラック: 幅0.3mm以下、深さ4mm以下のごく細いひび割れ。塗膜の表面にできることが多く、構造的な問題がない場合が多いです。
プロに依頼すべき可能性が高いひび割れ
- 構造クラック: 幅0.3mmを超えるひび割れや、深さが4mmを超えるもの。建物の構造に問題がある可能性があり、専門的な補修が必要です。
- シーリングのひび割れ・剥がれ: 外壁材の継ぎ目にあるシーリング材の劣化によるひび割れや剥がれは、雨水侵入のリスクが高いため、早めの補修が必要です。DIYも可能ですが、適切なシーリング材の選定や施工にはコツが必要です。
- 広範囲にわたるひび割れ: 一箇所だけでなく、広範囲にひび割れが発生している場合は、原因が複雑な場合があり、専門家の診断が必要です。
DIY補修の判断基準と方法・費用
ご自身の家のひび割れがヘアークラック程度の軽微なものだと判断できた場合、DIYでの補修を検討できます。
DIY補修の判断基準
- ひび割れの幅が0.3mm以下である
- ひび割れの深さが浅い(目視で確認できる程度)
- ひび割れが局所的である
- 構造的な問題がないと判断できる
DIY補修に必要な道具と手順(例:ヘアークラックの場合)
- 道具: 皮スキ、刷毛、ローラー、マスキングテープ、シーリング材(外壁用)、プライマー(シーリング材の密着性を高める下塗り材)
- 手順:
- ひび割れ部分の汚れやホコリを皮スキやブラシで取り除く。
- ひび割れの周辺をマスキングテープで養生する。
- プライマーを塗布し、乾燥させる(製品によって乾燥時間は異なります)。
- シーリング材を充填する。
- 刷毛や指で表面をならす。
- マスキングテープを剥がし、シーリング材を乾燥させる。
DIY補修の費用目安
材料費のみで済むため、数千円程度で補修できる場合があります。ただし、シーリング材の種類や量によって費用は変動します。
DIY補修の注意点
- 無理にDIYで補修しようとせず、不安な場合は専門業者に相談しましょう。
- 作業時は安全に配慮し、高所作業の場合は特に注意が必要です。
- DIYでの補修は、あくまで一時的な応急処置となる場合もあります。
プロに頼むべきひび割れと費用相場
構造クラックや広範囲にわたるひび割れ、シーリングの劣化がひどい場合は、プロの手に委ねるのが安心です。
プロに依頼すべきひび割れ
- 幅0.3mmを超えるひび割れ
- 深さが目視で深いと判断できるひび割れ
- 広範囲に発生しているひび割れ
- シーリングのひび割れや剥がれが広範囲に及んでいる場合
- DIYでの補修に不安がある場合
プロに依頼した場合の費用相場(目安)
- シーリング補修: 1箇所あたり数千円~
- ひび割れ補修(部分補修): 数万円~(ひび割れの程度や補修方法によって異なります)
- 外壁塗装全体: 数十万円~(ひび割れの補修も含まれる場合が多いです)
※上記はあくまで目安であり、建物の状況や業者によって費用は異なります。必ず複数業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
プロに依頼するメリット
- 専門的な知識と技術で、適切な補修を行ってくれる
- ひび割れの原因を特定し、再発防止策を提案してくれる場合がある
- 保証が付いている場合が多く、万が一の際も安心
まとめ:ひび割れの状況を見極めて適切な補修を
外壁のひび割れ補修は、ひび割れの幅や深さ、範囲などによって、DIYで対応できる場合とプロに依頼すべき場合があります。
ご自身の家のひび割れの状況をしっかりと見極め、適切な補修方法を選択することが大切です。
もし判断に迷う場合や、DIYでの補修に不安を感じる場合は、迷わず専門の業者に相談しましょう。早期の適切な補修が、お住まいの寿命を延ばし、快適な暮らしを守ることに繋がります。