外壁は徐々に劣化していきます。
まったく劣化しない外壁はありません。
ですが、外壁塗装をやり直したり、適切な補修をしたりすることで、外壁を「長持ちさせること」は可能です。
大切なお家も人間と同じで、不調を放置していると、いつかは大きな病気・不具合に見舞われてしまいます。
トラブルや事故といった大事になる前に、外壁の劣化サインを見つけたらメンテナンスをしっかりしましょう。
この記事では
- 外壁の劣化サイン
- 外壁の劣化を放置するとどうなるのか
- 外壁の補修方法
上記について症状別に解説します。
大切なお家の耐久性を維持するため、キレイな見た目を取り戻すため、外壁の劣化とメンテナンスに関する知識をこの記事で手に入れてください。
外壁の劣化サインを症状別に解説!
外壁の劣化には以下のような症状があります。
- ひび割れ
- チョーキング
- カビ
- 付帯部劣化
それぞれ1つずつ解説します。
ひび割れ
「ひび割れ」とはその名の通り、外壁塗装に「ひび」が入ってしまうことです。
ひび割れが起こる原因としては、以下のようなことが考えられます。
- 経年劣化
- 施工不良
- 車や電車などの振動
- 地震
原因の多くは「経年劣化」によるものですが、施工して数ヶ月〜1年以内でひび割れが起こった場合には「施工不良」の可能性があります。
自分たちが儲けるために、本来必要である工程をすっ飛ばして施工する悪徳業者もいるので、業者選びには細心の注意が必要です。
外壁塗装業者の選び方は「はじめての外壁塗装」をご覧ください。
チョーキング
外壁を触ると粉のようなものが付くことを「チョーキング」といいます。
チョーキングは雨や紫外線などの影響で、外壁に塗った塗料の分解が起こると発生します。
チョーキング現象が起きているということは、外壁塗装で本来ある防水機能がなくなってしまっている状況です。
そのまま放置していると、雨漏りなどのトラブルが発生するリスクがあります。
チョーキングか判断するときの注意点ですが、手についた塗料は「砂」や「ホコリ」と勘違いしやすいので、気をつけてください。
カビ
外壁が劣化してくると「カビ」が発生しやすくなります。
また、湿気の多い場所の場合、劣化の進みに限らず発生することもあります。
ただし「カビ」ではなく「苔」や「藻」であることも少なくありません。
- カビ……日光が当たらない場所にできる
- 苔や藻……日光は当たるけど湿度が高い場所にできる
このような違いがありますので、判断材料の1つにしてください。
付帯部劣化
「付帯部」とは
- 雨樋……屋根から流れる雨水などを受けて排水するための装置
- 幕板……横長に取り付けた幅広の板
- 笠木……ベランダの腰壁に付いている板金などの仕上材
- 雨戸……窓の外側についている板戸
- 戸袋……扉を収納する場所。外壁の場合雨戸を収納する場所。
- 破風……雨樋が付いていない面にある屋根の側面の板
など「家の付帯(付いている)部分」のことです。
付帯部の劣化としては、破損や色あせなど目に見えるものから、付帯部周りのコーキングの劣化など目には見えにくい部分の劣化などがあります。
外壁の劣化を放置するとどうなる?
ここまでで外壁の劣化サインを解説しました。
もしも、外壁の劣化サインが大切な建物にあった場合、その劣化症状を放置してしまうとどうなるのでしょうか。
- ひび割れ
- チョーキング
- カビ
- 付帯部劣化
それぞれの症状ごとに「劣化を放置するとどうなるのか?」解説します。
ひび割れ
ひび割れた所から雨水が侵入して、雨漏りに繋がる可能性があります。
家は水や湿度が大敵です。
雨水が侵入することで、建物自体の劣化スピードが早まってしまいます。
また、雨漏りで大切な家財が台無しになってしまう場合も……。
たかが数ミリのひび割れであっても、潜むリスクは見た目以上のものがあります。
チョーキング
外壁がチョーキング現象を引き起こしている場合、外壁塗装が本来持つ「防水効果」が低下してきています。
そのまま放置し続けると、雨水が家の中に侵入してしまい、建物を傷めてしまうので危険です。
カビ
カビはアレルギー性の鼻炎や、咳の誘発など、人体にまで影響を及ぼす可能性があります。
また、カビ菌は一度付着すると広がりやすいので、早めに対処しないと壁一面カビだらけ……。なんてことになりかねません。
また、広がったカビは大切なお住まいの景観を大きく損なってしまいます。
付帯部劣化
付帯部の劣化も雨漏りなどのトラブルに繋がります。
たとえば
- 雨樋が割れてしまって雨水が思わぬところにかかってしまう
- 付帯部周りのコーキングが切れて隙間から雨漏りが起こる
- 破風が壊れてしまい屋根から雨水が侵入してしまう
など、さまざまなトラブルの要因が考えられます。
外壁の劣化症状ごとに補修方法を解説
外壁が劣化してきた場合、補修が必要なことはわかっていただけたかと思います。
それでは劣化症状ごとに、どんな補修方法が必要なのかを見ていきましょう。
ひび割れ
ひび割れの補修は、割れている「幅」や「深さ」によって対応が変わってきます。
- 幅0.3mm以下のひび割れ……補修するまでではない。定期的なチェックを推奨。
- 幅1mm以上のひび割れ……補修が必要。隙間を埋めるだけではなく、下地やその他への影響を調べることを推奨。
- 幅3mm以上のひび割れ……早めの補修が必要。かなり進行している状態。
ひび割れの補修方法としては
- シーリング材の擦り込み
- 外壁材・タイルの交換
- Uカットシーリング工法……専用工具で溝を作りシーリング材で埋めてから、再度塗装面を仕上げる工法
- ビックス工法……ゴム製の注入器でエポキシ樹脂を注入していく工法
などがあります。
DIYでもできる補修方法もありますが、補修方法が合っているかの判断が難しいと思うので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
チョーキング
チョーキングの補修方法は「再塗装」です。
塗料の分解が起こってしまい、防水機能が切れてしまった塗装は元には戻りません。
高圧洗浄をして、新たに外壁を再塗装することで、見た目も機能も本来あるべき姿に戻ります。
また、外壁塗装で使用する塗料は種類によって、耐用年数や費用が異なります。
塗りかえ本舗では、お客さまに合った塗料やプランをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
カビ
カビの補修方法はいくつかあります。
- こすり洗い
- カビ取り剤を使う
- 高圧洗浄機で洗う
- 業者に洗浄を依頼する
上から順番にお手軽なものになっています。
1〜3はご自身でも出来るものですので試してみてください。
しかし、高所にあるカビに関しては、転落のリスクがあります。
安易に手を出さずに、我々のような専門業者にお任せください。
付帯部劣化
付帯部劣化に対しての補修方法は、場所や症状によって大きく変わります。
たとえば、雨樋を支えている金具が外れてしまっていれば再取り付けが必要ですし、軒裏天井が剥がれていれば、張替えが必要です。
付帯部の場合、どこがまず壊れているのか把握することが大切です。
知らず知らずのうちに壊れていて、雨が侵入してきて雨漏りやカビが発生する可能性もあります。
定期的に家の周りをチェックして、早めに再塗装などのメンテナンスをしましょう。
まとめ:外壁の劣化を放置すると雨漏りの可能性が…早めの対応を!
外壁の劣化は雨漏りのリスクがあるので、早めの対処が必要です。
人の身体と同じで、大切な住まいも年を重ねるごとに少しずつ悪いところが出てきます。
身体の場合
「ちょっとおかしいな」
「なんかココが変だな」
そう思ったときに、早めに病院に行くことで大きな病気に気付けるでしょう。
「まぁいっか」で放置していて、大きな病気になってしまっては、取り返しのつかないことになってしまいます。
これは大切なお家も同じです。
「ちょっとおかしいな」という劣化部分を見つけたら、プロである我々に気軽にご相談ください。